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容易性と正しさへの誘導

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人間は楽をする生き物なので、正しいやり方を容易にし、間違ったやり方を難しすることでソフトウェアの品質を継続的に高めることができる。

prettierがそのいい例である。コードを自動的に整形するprettierを使うことで、コードのインデントが正しい状態を維持することを容易にする。逆の見方をすれば、これは間違ったインデントを維持することを難しくするとも言える。正しくあることを容易にし、間違えることを難しくすることで、システムの品質を高く維持することができる。

この考えはコードだけでなくシステム設計にも言える。昨今のマイクロサービスへの分割にも容易性を十分に考慮しなければならない。そうでなければ「アラート機能」という旗のもとに、部門を横断した多種多様なビジネスロジックが含まれる大アラートシステムが構築されてしまうだろう。(実際に私はこれを目撃した

この場合の問題点はなんだろうか?新しいマイクロサービスを構築するよりも既存のコードに横付けする方がはるかに容易だったのだ。開発の容易さ、デプロイの容易さを担保して、組織の部門というコンテキストから飛び出さないようにする必要があるのだ。

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